お墓の建て替えや墓じまい、改葬を検討する際、「閉眼供養は必ず行わなければならないの?」という疑問を持たれる方は少なくありません。
結論から申し上げると、閉眼供養は法律上の義務ではありません。
閉眼供養とは、これまで拝みの対象であったお墓や仏壇を、供養の対象としての役割から外すための儀式です。法律の観点では、墓石の撤去や墓じまいを行うにあたって、閉眼供養を行わなければならないという明確な規定はありません。民営霊園や公営霊園においても、「最終的には施主の判断に委ねられる」という扱いになるケースが実情です。
ただし、寺院墓地では話は別です。
閉眼供養を行わずに墓石の撤去や墓じまいを進めようとすると、ご住職から慎重な対応を求められたり、「筋を通していない」と受け取られたりすることがあります。場合によっては、寺院との関係性が悪化するリスクを伴うことも否定できません。
そのため、寺院墓地の場合、現実的な判断としては、「必須ではないが、行わないという選択肢はほぼ存在しない」と考えて準備を進めるのが妥当です。
自己判断で手続きを進めるのではなく、寺院や関係者と事前に相談し、双方が納得できる形を整えることが、結果として最もスムーズで後悔のない進め方につながります。
