お墓の継承に悩む人が増える中、「永代供養墓」を選ぶ方が増えています。跡継ぎがいなくても、寺院や霊園が供養と管理をしてくれる——でも、ふと疑問に思いませんか？「永代」って、いったいどのくらいの期間なんだろう？
「永代」とは“無期限”のことではない。
「永代供養」と聞くと、“永遠に供養してもらえる”ような印象があります。しかし実際には、“永代＝ずっと”というわけではありません。

たとえば、多くの寺院や霊園では次のような運用が一般的です。
・供養期間は「33回忌まで」や「50年まで」
・一定年数後に合祀墓へ移される
・個別に供養されるのは契約期間のみ

つまり、「永代」という言葉はあくまで“長期間”の代名詞であり、必ずしも「未来永劫」ではないのです。そのため、契約時には以下の点をしっかり確認しておきましょう。
・供養期間は何年か？
・合祀される時期と方法は？
・管理費は含まれているか？

「永代供養」は、家族の形が多様化する現代に合った選択肢です。ただし、“永代”という言葉のイメージだけで判断してしまうと、後悔する可能性もあります。ご自身やご家族の価値観に合った方法を、納得して選びましょう。