永代供養墓の「個別納骨」と「合葬納骨」——その違いと選び方とは?

永代供養墓の「個別納骨」と「合葬納骨」——その違いと選び方とは?

墓じまいを考える方が増える中で、「永代供養墓」という言葉を目にする機会が多くなりました。中でも、個別納骨と合葬納骨の違いは、意外と見落とされがちですが、供養のあり方やご家族の気持ちに大きく関わってきます。
なかでも、個別納骨と合葬納骨の違いは、費用や仕組みの違いだけでなく、ご家族の気持ちや供養の在り方そのものに深く関わるテーマです。
では実際に、どのような違いがあり、どちらを選ぶべきなのでしょうか。以下に、それぞれの特徴と、選択時に大切な視点をご紹介します。

◉ 個別納骨とは
個別納骨とは、骨壷ごとに専用の区画や納骨壇が設けられ、一定期間(多くは13年・33年など)個別に安置される形式です。ご遺骨は他の方とは分けて管理され、お参りもしやすい点が特徴です。期間満了後には、契約内容に応じて合葬に移行する場合もあります。
なお、費用は合葬納骨に比べてやや高額になる傾向がありますが、個別性を重視したい方には適した形式と言えるでしょう。


◉ 合葬納骨とは
一方、合葬納骨とは、他の方の遺骨と一緒に、同じ場所に埋葬される方式です。多くの場合、骨壷から取り出した遺骨を土に還すように埋葬し、個別の区画や目印は設けられません。一度合葬されると、遺骨の取り出しや移動はできなくなります。費用は個別納骨よりも抑えられ、管理や後継者が不要な点も選ばれる理由の一つです。


この選択において、最も大切なのは「どちらが正しいか」ではなく、自分たちにとって供養とはどのような行為なのかを見つめ直すことです。「誰かが定期的にお参りしたい」「個別に手を合わせたい」と考えるご家庭であれば、個別納骨という形式が心のよりどころとなるでしょう。一方で、「お墓を継ぐ人がいない」「なるべく迷惑をかけたくない」といった思いが強い場合、合葬納骨は合理的で、気持ちの整理もしやすい選択肢です。


迷ったときは、現地の永代供養墓や納骨堂を、ご家族とともに訪れることをおすすめします。資料や写真では分からない空気感が供養という行為に深く関わっていることに気づかされるはずです。


永代供養の選択肢が広がったことで、心の揺らぎもまた生まれやすくなりました。
けれど、それは供養のかたちが、家制度や伝統に縛られることなく、自由に選べる時代になったということでもあります。
個別か、合葬か――それは単に遺骨の取り扱いを選ぶのではなく、「心をどこに置くか」を選ぶ行為でもあります。どうか焦らず、お気持ちとご家族の想いを丁寧にすり合わせながら、納得のいく道をお選びください。

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