樹木葬は「自然に還れる」「継承者がいなくても安心」といったイメージから人気が高まっているお墓の形です。しかし一口に樹木葬といっても、実際の納骨方法には大きく分けて3つのタイプがあります。タイプによって費用相場やその後の供養のしかたが大きく変わるため、選ぶ前に違いを理解しておくことが大切です。
1. 個別に納骨するタイプ
契約者ごとにプレート(墓石の代わりとなる小さな石版)で区画が分けられ、他の方の遺骨と混ざることなく個別に納骨できるタイプです。1霊(1人分)から4霊(4人分)まで納骨できるプランが一般的で、ご夫婦やご家族単位でご契約される方に向いています。
特徴
区画・プレートが個別にあるため、お参りの際に「自分の家のお墓」という感覚を持ちやすい。一定期間(13回忌・33回忌など)は個別安置とし、その後に合祀へ移行する契約形態が多い
3タイプの中では費用が最も高くなる傾向にある。
向いている方
継承者はいないが、個別にきちんと手を合わせる場所を残したいという方に選ばれています。
2. 集合で納骨するタイプ
納骨室(カロート)が1カ所にまとめられ、その中に骨壺や骨袋の状態のまま、複数の契約者の遺骨が並べて安置されるタイプです。個別型とは異なり、シンボルツリーや区画は共有ですが、遺骨自体は骨壺のまま他の方と区別された状態で保管されます。
特徴
個別型よりもシンボルツリー・区画がコンパクトなため、費用を抑えやすい
個別型と合葬型の「中間」に位置する選択肢
向いている方
費用は抑えたいが、遺骨を他の方と直接混ぜることには抵抗がある、という方に選ばれています。
3. 他のお骨と合葬されるタイプ(合葬・合祀)
樹木葬の中でもっとも費用を抑えられるのが、この合葬・合祀タイプです。納骨の際に遺骨を骨壺から取り出し、他の契約者の遺骨と同じ場所にまとめて埋葬します。一度合葬すると、後から特定の方の遺骨だけを取り出すことはできません。
特徴
永代供養料込みで販売されることが多く、3タイプの中で最も費用を抑えられる
遺骨を個別に取り出せない点は、契約前にご家族の同意を得ておくことが重要
向いている方
費用を抑えたい方、「自然に還る」という樹木葬本来のイメージを重視する方に選ばれています。
まとめ
樹木葬という名称は同じでも、実際の納骨方法は「個別型」「集合型」「合葬型」の3つに分かれ、費用も供養のかたちも異なります。とくに合葬型は一度埋葬すると遺骨を個別に取り出せないため、ご家族間でよく話し合ったうえで、どのタイプに該当するプランなのかを事前にしっかり確認するようにしましょう。
