お彼岸にはお墓参りに行くと当たり前のように思っていますが、改めて「彼岸」とは、仏教の考え方で簡潔に言うと「あの世」の事で苦しみも悲しみもない極楽浄土の事です。
今、生きている苦しみ、悩みが多いこの世は「此岸」といいます。彼岸に行くためには、先祖供養をし、自分も「六波羅蜜・ろくはらみつ」による修行をする日とされています。春分の日を挟んだ前後3日間が春のお彼岸です。
春分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈みます。真西というのは、阿弥陀如来の西方極楽浄土があるとされている方角です。
お彼岸は、極楽浄土に近づくために修行をする期間とされていたため、太陽が極楽浄土に向かうように沈んでいく春分の日が春のお彼岸になったといわれています。